牧師のプロフィール(クリスチャン新聞 牧師室訪問 その5より)

早期退職で牧師に。
「経験生かし型にはまらずに」、をモットーにしています。

祖父の代から勤めた古河電工を50歳で退職して献身。
疲れた人、重荷を持った人が心から安らぐことのできる教会をめざす
70歳の遅咲き牧師は、楽しい意外性を教会に持ち込んだ。
ゴスペル民謡を作詞して歌い、お茶会を開き、花の時期は
京都のあちこちに教会ぐるみで出掛ける。
平均年齢は高くても活気ある教会は、教会生活と人生を楽しむ牧師の姿そのままだ。

Q:勤続30年で早期退職。大変な決断でしたね。
牧師:60歳の定年後に献身を考えていましたが、体力的に遅すぎるかなと。仕事は充実していましたから、綱引きのような思いでしたが、家内が「あなたの願うところに行ったら」と背中を押してくれました。
周囲からは止められましたが、最後にはライフワークに飛び込めるんだからうらやましいと言われましたね。

Q:牧師となって初めての任地が京都ですね。
牧師:うちは会員20数名、95歳を筆頭に平均年齢58歳の熟年教会ですからいろんな賜物を持った人が多くて、活動に生かしています。京都VIPにも参加していろんな方との交流をはかっています。この年ですから型にはまらない牧会をしていこう、と。福祉関係の教会員も増えてきましたから、いずれは地域の福祉相談ができたらと願っています。以前、福祉に進みたいと考えたこともあるんです。子供のころポリオをやって右足が少し不自由なので、弱さや痛みが共有できる、と。市民ボランティアグループで老人福祉にかかわっていますが、こうした活動を通して地域の役に立つ教会になりたいと思っています。

Q:長い会社勤めの経験はどう教会に生かされていますか。
牧師:壮年の方の仕事や人間関係の悩みがよく理解できます。疲れた人がホッとできる、京都弁で「ほっこり」できる教会になりたいと。会社時代は「すぐやる問題解決グループ」にいて、物事へのスピーディな対応を旨としてきましたが、教会はまったく逆。牧会というのは時間がかかることだと腰を据えてじっくり待ち、育てることが必要だとわかりました。私は28歳で救われて母教会では役員をしていましたが、求道者を最後まで導くという経験は牧師になって初めてのことでした。これほどの喜びはないと思いましたね。

Q:若い献身者にひとこと。
牧師:いろんな経験を積むこと。スマートにやろうとせず、失敗を恐れずに進むこと。年配者から学ぶこと。昔新入社員に言っていたことと同じです。

私は、夕方に雇われた「5時の人」。働きの時間は少なかったが、
あとで「よくやった、良い僕」と言われたら嬉しいですね。